書画作品に捺された雅印は作品の引き立て役。つまり脇役である。もちろん、画竜点睛に例えられるように、とても大切な引き締め役でもあるのだが、見られるのは書画の方。画面上の印はまさにそのために存在する。
しかし、印の使い方はそれだけじゃない。もっと自由に普段の生活に取り入れてもいいと思う。優しい言葉を刻した印を和紙などに捺してフレームに入れるだけでも、日々あなたの心を潤わしてくれるだろう。
また既製品にちょっと手を加えて印を捺すだけで、例えばオリジナルのテーブルウェアができる。写真はそうして作った和紙のコースター。文字は「楽」の一文字。ランチョンマットや祝い箸などもセットで作ると素敵な自分だけのセットができる。作り方は事実とっても簡単だ。
もしあなたが印をお持ちなら、さっそく作ってみてはいかがだろうか。あなただけの印を捺したテーブルウェアは、訪れたお客様に対して、きっとあなたの素敵な引き立て役になってくれる事と思う。
テーブルウェア以外にも色々なアイディアがありそうだ。あなたのアイディアも聞かせて下さるととても嬉しい。単なる思いつきや、こんなのどぉ?くらいのご意見、大歓迎だ。
なお、コースターや祝い箸の作り方は、近いうちに本家のウェブサイト「天藍の篆刻」に掲載する予定。掲載したらこの場で告知するので楽しみにしてほしい。
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- 2004/11/26(金) 14:09:48|
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書道、茶道、華道、それから柔道、剣道・・・。様々な「道」があり、多くの道は師がいて弟がいる。そこには受け継がれる技があり、心がある。そして名が受け継がれる事も多い。
先日、ある「道」の先生から一度に3顆の印のご注文を賜った。御自身とその師にあたる方の印との事。そしてもう一顆はお弟子さんの印だろうか。凛と着こなされた着物と物腰が印象的な方で、お連れのお弟子さんも美しい方だった。
ご注文は8mmの石に、朱文でそれぞれ二文字の雅号印。
同門ゆえ、雅号の始めの1文字は同じ文字。
二文字目はみな表情が違う。
端正な直線を結ぶ文字。
優雅に曲線を連ねる文字。
ゆったりと広がりを持つ文字。
文字ごとの美しさや勢いを最も大切にしたい。しかし、印ごとに雰囲気を変えたくはない。
それぞれの文字の美しさを引き立たせてくれそうな石を選ぶ。私の腕が未熟なせいかもしれないが、篆刻の石はたとえ同じ産地、同じ種類でも一つずつ肌触りと言うか刻す時の声と言うか、そんな感覚的な部分に違いがある。少なくとも今の私にはそう感じられる。
さて3つの石を選んだら、あとは文字に心を委ねて布字し、刻し始める。
結果、文字の基本的な形やスタイルは同じでもそれぞれに個性的な印ができた、と思う。よい意味での緊張感のあるとても面白い仕事だった。
また一歩、私の「道」を進む事ができるご縁を頂いた事に、心から感謝である。

- 2004/11/17(水) 19:31:43|
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さて、二日間にわたり大勢の方々に「天藍の篆刻」を見て頂いて、
また多くのお誉めの言葉を頂いた。
もちろん、現場で制作してお渡しする印のご注文もたくさん頂いた。
丁寧な作品に仕上げるためにはそれなりの時間がかかる。
随分とお待たせしてしまったお客様も何人もあった。
しかしそれでも、1件のキャンセルもなかった。
それどころか、後日の郵送という形でのオーダーまで頂いた。
作家冥利につきるというものだ。
丁寧さと時間については、これが私のスタイルなので、
この先そんなに完成が早くなることもないだろう。
一つひとつ、いや、一人ひとりのために思いを込めて刻す、
篆刻家としてのこのスタイルは変えるつもりもない。
そんなことを改めて思った二日間だった。
学生さんの一件は別にしても、なかなかに得難い二日間だったのは間違いない。
- 2004/11/07(日) 21:23:57|
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横浜市立大学学園祭の「金沢文庫芸術祭 in 浜大祭」に出展した。
学園祭なんて実に10うん年ぶり。
学生さん達の模擬店の前で 篆刻を受注・制作していたのだが、
意外に違和感のない自分と、何度か学生さんに間違われそうに
なった自分に苦笑。
彼らとは下手をすれば倍も歳が違うんだぜぇ。
違和感がないのは、イベントの準備も大変だし一生懸命だし、
でもやってることが楽しくってしかたないという意味において
共通する部分があるからだと思う。
しかし人に、それも学園祭スタッフの学生さんにまで、学生さんと
間違われるのは、重ねた年月の重さが、出てないということ・・、
なんだろうなぁ。
- 2004/11/07(日) 21:18:14|
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来る11月6日(土)・7日(日)、横浜市立大学の学園祭「浜大祭」の「金沢文庫芸術祭
in 浜大祭」に出展いたします。当日は割引価格でご注文いただける他、お年賀関連商品の出品やワークショップなども行います。お時間のある方は是非、遊びにいらして下さいませ。
ワークショップは11時〜と13時〜の2回、各回3名様までで1回500円となります。9月の金沢文庫芸術祭の折にはご希望の方が多くて随分お断りしなければならず、とても心苦しい思いを致しました。ご希望の方はメールにてご予約を頂ければ幸いです。
横浜市立大学へのアクセス他、詳細は浜大祭のHPをご覧下さい。
- 2004/11/03(水) 15:40:43|
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平安。
手紙の封緘に使う、急を告げるものではないこと、穏やかな日々の便りであることを伝える言葉。手紙を受け取った方を不安にさせない優しい心遣いである。
今、たくさんの方々が大変な暮らしを強いられている。この印は、一日も早く大切な人に宛てて心穏やかな言葉を伝えられるような時がくることを祈りつつ刻した。
印のサイズ10.5mm
- 2004/11/01(月) 11:08:18|
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