天藍の篆刻・別館

小さな石と、刻む文字  感じる景色、託す想い


「季節の友達」

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毎年暖かくなってくると、我が家のキッチンの窓にヤモリが遊びにくる。いや、キッチンの明かりに集まる虫を食べにくる訳で、決して遊んでる訳じゃあないのだろうが。しかし、虫がいてもいなくてもやってきてのんびりと歩き回る姿は、遊びにきてまったりとすごす友人、といった風情なのだ。

この手の生物が苦手な方にはキモチワルイだけかもしれないから写真には強めのブラー(ぼかし)をかけておいたが、ヤモリを窓の内側、つまり彼だか彼女だかのお腹側から見てると、そのユーモラスな造形と動作に気づく。ゆっくりと手足を動かして5本の指を精一杯ひろげた、その指先の丸っこさ。虫を見つけてお尻を振りながらペホペホと近付いていく姿。
素早くなるのは虫をパクッとやる時だけ。それでもちょくちょく逃げられては、飛び去る虫を振り返って見送るとこなんかも間抜けに可愛い。真夏の虫の多い夜など、大喜びで片っ端から喰うのかと思いきや、飛び回る虫に気圧されて後ずさりして逃げてしまう事もあった。そんな可愛らしい彼だか彼女だかには、いつからか「ゲッコー君」という名前がついている。


窓の外と中に住み分けて決してふれあう事のない友人は、今年も数日前から「遊びに」きてくれている。我が家では、忘れずに顔を出してくれた友人のために、今年も寒くなって遊びにこなくなる日までずっと、キッチンの明かりは消さずに寝る日が始まるわけだ。

一晩中電気つけっぱなしなんてすっごくエコじゃないけど、ゲッコー君のご飯のためだもの、まぁそのくらいいーじゃん。




  1. 2005/05/22(日) 23:55:43|
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